足指の爪のニコチン値は喫煙歴とは独立した肺がんの強い予測因子であると,米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究グループが発表した。
同グループは,男性の医療専門家の追跡調査で1988〜2000年に肺がんを発症した210例とマッチさせたコントロール630例を対象に研究を実施。1987年に採取した足指の爪サンプルのニコチン値と肺がんとの関係を検討した。
その結果,足指の爪の平均ニコチン値は症例群が有意に高値だった。ニコチン値の最低五分位と比較した最高五分位の肺がんの相対リスクは単変量解析で10.50,喫煙歴の報告から喫煙指数を補正した多変量解析でも3.57と有意に高かった。
2011年5月14日土曜日
2010年7月8日木曜日
睡眠時無呼吸症候群
NPO法人の睡眠時無呼吸症候群(SAS)ネットワークは、SASの認知や検査、治療の促進を目的としたSAS発見プロジェクトをスタートさせ、記者会見を開いた。実際にSAS患者だったタレントのパパイヤ鈴木さんが出席、「いびきがすごくて、角田信朗さんにSASじゃないかと指摘されて検査したら、重度のSASでした。以前はいつも眠かったけれど、持続陽圧呼吸(CPAP)療法を始めてからは5~6時間ぐっすり寝たらパッと目が覚めるし、体の調子もよくなった。ちゃんと病気だと認識して治療するのが大切」と呼び掛けた。SASは、睡眠中に呼吸が止まった状態が継続的に繰り返される状態で、心筋梗塞や脳卒中など数々の生活習慣病とも密接な関係があることを指摘されている。また、日中に眠気を感じるため、中等症以上の患者が交通事故を起こす確率は健康な人の約7倍に上るという。国内の患者数は推計で200万人以上ともいわれるが、肥満者だけがかかる病気という誤った認識もあり、これまでに医療機関で治療を受けたのは20万人程度にとどまっている。昼間の眠気や倦怠感などを感じる場合は1時間当たり5回以上、自覚症状がない場合は1時間当たり15回以上呼吸停止や低呼吸があれば、閉塞性SASの可能性があるという。検査でSASと診断された場合、専門の器具を使用したCPAP療法などが有効で、検査、CPAP療法ともに保険が適用される。
2010年6月24日木曜日
喫煙と肺がん
喫煙率は年々低下しているのに、肺がんで亡くなる人は増えている。たばこは多くの発がん物質を含み、がんの原因の3分の1を占めるとされる。なかでも肺がんは、喫煙と強く関係しており、喫煙者の方が男性で4・4倍、女性で2・8倍なりやすい。日本での肺がんによる死者は1960年に5000人余りだったのが、98年には5万人を超え、胃がんを抜いてがんの種類別死亡原因のワースト1になった。その後も増え続け、2008年は約6万7000人が肺がんで亡くなっている。がんは、正常細胞がゆっくりとがん化していく病気。このため、喫煙率低下の影響が表れるのには、時間がかかる。世界でいち早く、たばこによる健康被害に警鐘を鳴らし、1960年代半ばから消費量が減り始めた米国でも、肺がん死亡率が低下に転じたのは90年代に入ってから。約25年かかった。日本人男性の喫煙率は60年代半ばから年々下がり、09年は39%にまで下がった。だが、たばこ消費量全体の伸びに歯止めがかかったのは90年代半ばになってから。米国の例をあてはめると、日本で肺がん死亡率が減るには、あと10年かかる計算になる。日本人男性の喫煙率は、欧米先進国に比べると、まだまだ高いのも問題。20-50歳代では40%を超える。むしろ、たばこを自由に手に入れることができなかった戦後混乱期に青年期を迎えた1930年代後半生まれの人の肺がん死亡率は低い。ちなみに、がんで亡くなる人が増えている最大の要因は、実は寿命が延びたこと。高齢化の影響を排除した「年齢調整死亡率」でみた場合には、男性の肺がん死亡率は90年代後半から下がり始めている。ただし40年代生まれの患者が増えることで、再び上昇に転じるとの見方もある。禁煙の効果は、個人レベルではもっと早く表れる。国際機関の研究では、禁煙後5-10年以内で肺がんの危険は減り、禁煙期間が長いほど危険度が下がる。たばこの価格を継続して大幅に引き上げる、職場、公共の場所を禁煙化するなどの対策が重要なようだ。
登録:
投稿 (Atom)