紫外線が原因の1つとされる疾患で白目の一部が黄色く濁り、シミのような症状が出る瞼裂斑(けんれつはん)。同症状の有病率は約6割、潜在的なものも含めると約8割に達する一方で、認知度はわずか0・7%にとどまっている。眼の不快症状にも影響する身近な眼疾患であるという認識を持つことが重要。同症状のある人では白内障発症のリスクが高いことも最近の研究で明らかになってきているため、早い時期からの正しい紫外線対策が求められる。
瞼裂斑とは、黒目のすぐ脇の白目部分に生じる黄色や褐色がかった隆起性の病変で、ありふれた病変のため眼科医のなかでも非常に軽視されており、カルテへの記載もない場合が多い。だが、研究的にも臨床的にも瞼裂斑は重要な病気であることが認識され始めているという。
紫外線関連疾患として白内障や翼状片は広く知られているが、いずれも大人になってから発症する。一方で、瞼裂斑は早い人で10代から起こる。
瞼裂斑の成因は、たん白糖化最終産物の沈着やD-アミノ酸を含むたん白質の凝集物などが挙げられ、充血や局所的なドライアイの原因になることも少なくない。このほか、翼状片の前駆病変となる可能性もある。
若いうちからの紫外線対策が瞼裂斑に関してはとくに重要。正しい紫外線対策が瞼裂斑、さらには白内障の予防につながる。UVカットコンタクトレンズとサングラスの併用が最も有用である。
2011年5月30日月曜日
2010年10月16日土曜日
網膜培養
光を感知する機能を保ったまま目の網膜を組織ごと培養することに、自然科学研究機構生理学研究所の研究グループがマウス実験で成功した。網膜疾患治療薬の研究などへ活用が期待できるという。
生体から取り出した網膜などの神経組織はこれまで、組織ごと培養することができなかった。細胞ごとにばらばらにすると培養できたが、光を感知する機能が失われてしまっていた。
研究グループは、通常は菌を増やす際に使う機械で培養皿を揺らし続ける方法で今回の網膜を培養。網膜は4日間健康な状態を維持したという。
光の感知が難しくなることから起きる網膜疾患の治療に向け、光を電気信号に変換できる遺伝子を、培養した網膜内に入れることにも成功した。
生体から取り出した網膜などの神経組織はこれまで、組織ごと培養することができなかった。細胞ごとにばらばらにすると培養できたが、光を感知する機能が失われてしまっていた。
研究グループは、通常は菌を増やす際に使う機械で培養皿を揺らし続ける方法で今回の網膜を培養。網膜は4日間健康な状態を維持したという。
光の感知が難しくなることから起きる網膜疾患の治療に向け、光を電気信号に変換できる遺伝子を、培養した網膜内に入れることにも成功した。
2010年9月16日木曜日
食事による白内障予防
ウィスコンシン大学は、女性1,808例について調査を行い、ビタミン、ミネラル類を多く含む食物を摂る女性では、白内障発症リスクが低いということがわかった。
加齢とともに罹患率が上昇する白内障は、世界的にも最大の失明の原因となっている。白内障は眼病による視力障害としては、米国で最も一般的な原因である。
今回の研究では被験者の日常の食事と栄養摂取量が検討された。
対象者では核性白内障が多く、454例(29%)が少なくとも片方の眼に水晶体混濁があり、282例(16%)がいずれかの眼の水晶体を摘出したと回答した。全体では736例(41%)が水晶体撮影により核性白内障が明らかになった、あるいは水晶体を摘出したと答えている。
今回の結果から、食事指針に従い健康的な食事をしていた女性では、核性白内障の発病率が低いことがわかり、その関連は本件で調査の対象となった他の危険因子や予防要因よりも強力であることが示唆された。
健康的な食生活、禁煙、肥満の回避といったライフスタイルの改善が、米国人高齢女性における白内障手術を減らし、経済的負担を低減させるかもしれない。
加齢とともに罹患率が上昇する白内障は、世界的にも最大の失明の原因となっている。白内障は眼病による視力障害としては、米国で最も一般的な原因である。
今回の研究では被験者の日常の食事と栄養摂取量が検討された。
対象者では核性白内障が多く、454例(29%)が少なくとも片方の眼に水晶体混濁があり、282例(16%)がいずれかの眼の水晶体を摘出したと回答した。全体では736例(41%)が水晶体撮影により核性白内障が明らかになった、あるいは水晶体を摘出したと答えている。
今回の結果から、食事指針に従い健康的な食事をしていた女性では、核性白内障の発病率が低いことがわかり、その関連は本件で調査の対象となった他の危険因子や予防要因よりも強力であることが示唆された。
健康的な食生活、禁煙、肥満の回避といったライフスタイルの改善が、米国人高齢女性における白内障手術を減らし、経済的負担を低減させるかもしれない。
2010年9月13日月曜日
コンタクトレンズこすり洗いの手順
ソフトレンズ
<1>清潔な手でコンタクトレンズを目からはずして保存液ですすぎ、利き手と反対の手のひらの上にレンズを載せ、クリーナーや消毒剤を数滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をレンズにあて、軽く押さえながら手のひらの上でレンズを一定方向にやさしく動かし、表面を20~30回こする(円を描くように動かすと、コンタクトレンズが破損する恐れがある)
<3>ひっくり返して反対側も同じように洗う
<4>最後に保存液か消毒剤でよくすすぐ
ハードレンズ
<1>清潔な手でレンズをはずし、レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ。利き手と反対の手のひらの上に、レンズの内側を上にして載せ、クリーナーを4~5滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をコンタクトレンズの内側にあてて軽く押さえ、手のひらの上でレンズを前後左右に動かしながら泡立てるように約30回こする
<3>利き手の親指、人さし指、中指の3本でコンタクトレンズを挟み、レンズの内側を親指の腹で泡立てるように優しく30回ほどこする
<4>レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ
<1>清潔な手でコンタクトレンズを目からはずして保存液ですすぎ、利き手と反対の手のひらの上にレンズを載せ、クリーナーや消毒剤を数滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をレンズにあて、軽く押さえながら手のひらの上でレンズを一定方向にやさしく動かし、表面を20~30回こする(円を描くように動かすと、コンタクトレンズが破損する恐れがある)
<3>ひっくり返して反対側も同じように洗う
<4>最後に保存液か消毒剤でよくすすぐ
ハードレンズ
<1>清潔な手でレンズをはずし、レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ。利き手と反対の手のひらの上に、レンズの内側を上にして載せ、クリーナーを4~5滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をコンタクトレンズの内側にあてて軽く押さえ、手のひらの上でレンズを前後左右に動かしながら泡立てるように約30回こする
<3>利き手の親指、人さし指、中指の3本でコンタクトレンズを挟み、レンズの内側を親指の腹で泡立てるように優しく30回ほどこする
<4>レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ
2010年9月12日日曜日
コンタクトレンズ使用上の注意
▽取り扱う前は手指を石けんで洗う
▽こすり洗いをすること
▽レンズの洗浄はレンズの使用前と後に必ず行う
▽レンズケースは毎日しっかり洗い、自然乾燥させる
▽レンズケース内の消毒液は毎日新しいものに交換する
▽ソフトコンタクトレンズのケアに水道水を使用しない(ソフトレンズは水を含むため微生物が付着しやすい)
▽化粧はコンタクトレンズを装着してから行う(化粧品は石けんで落ちにくく、化粧品を扱った手でレンズを扱うと、レンズに汚れが付く)
▽定期検査を受ける
▽こすり洗いをすること
▽レンズの洗浄はレンズの使用前と後に必ず行う
▽レンズケースは毎日しっかり洗い、自然乾燥させる
▽レンズケース内の消毒液は毎日新しいものに交換する
▽ソフトコンタクトレンズのケアに水道水を使用しない(ソフトレンズは水を含むため微生物が付着しやすい)
▽化粧はコンタクトレンズを装着してから行う(化粧品は石けんで落ちにくく、化粧品を扱った手でレンズを扱うと、レンズに汚れが付く)
▽定期検査を受ける
2010年9月11日土曜日
コンタクトレンズ(2)
角膜感染症が増えている背景の一つに、ケア用品の進歩や多様化がある。ソフトレンズはかつては煮沸消毒が中心だったが、近年は洗浄、すすぎ、消毒、保存が1本でできる消毒剤が主流になっている。その為、ケア方法が簡便になることで、誤ったケアをする人が増えている。量販店には専門医がいるとは限らず、説明不足も問題となる。
消毒剤の効果には限界があり、どのレンズでも毎日のこすり洗いが重要。感染の温床になるレンズケースも毎回よく洗って乾かし、3カ月に1度の交換が必要。漬けおきタイプの洗浄液でも、こすり洗いを併用しないと蓄積した汚れや化粧品の汚れは落ちない。
全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。
ケアの仕方を誤解している人も少なくない。定期検査に来ないと、正しいケア方法を知る機会も減ってしまうため、3カ月に1度の定期検査を心がけたい。また、レンズケアに自信のない人には、1日使い捨てのレンズを薦める。
消毒剤の効果には限界があり、どのレンズでも毎日のこすり洗いが重要。感染の温床になるレンズケースも毎回よく洗って乾かし、3カ月に1度の交換が必要。漬けおきタイプの洗浄液でも、こすり洗いを併用しないと蓄積した汚れや化粧品の汚れは落ちない。
全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。
ケアの仕方を誤解している人も少なくない。定期検査に来ないと、正しいケア方法を知る機会も減ってしまうため、3カ月に1度の定期検査を心がけたい。また、レンズケアに自信のない人には、1日使い捨てのレンズを薦める。
2010年9月10日金曜日
コンタクトレンズ(1)
コンタクトレンズの使用者は年々増え、国民の1割を超す1500万人以上と言われる。これに伴う目の病気も増加傾向にあり、使用者の7~10%に発生していると推測されている。中でも細菌などによる角膜感染症は、重症化すると視力低下の要因にもなる。こすり洗いなど、毎日の適切なケアが大切。レンズの汚れなどにより角膜の表面に傷ができると、細菌などが入り込みやすくなる。治っても視力に影響を残すことがある。
コンタクトレンズの主流はハードレンズからソフトレンズに移り、利用者は約7割を占める。ハードレンズは目にトラブルがあると痛みを感じるが、ソフトレンズは角膜と密着しているため、まぶたの刺激を和らげ痛みを抑える効果があり、病気に気付きにくい。また、利用者は低年齢化しており、10代や20代のトラブルも増えている。
コンタクトレンズは直接目に触れるため、医師の処方が必要な高度管理医療機器。角膜を覆うため、レンズの汚れや酸素不足で、角膜に傷がつきやすくなる。
コンタクトレンズによる目の病気は、角膜の表面に小さな傷がつく点状表層角膜症、深くまで傷が達する角膜浸潤や角膜潰瘍、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツができる巨大乳頭結膜炎などがある。
近年問題になっているのが、細菌やカビなどによる角膜感染症。目の痛みや充血などを起こし、失明する恐れもある。中でも増えているのが、他の細菌を餌にして増殖するアカントアメーバと呼ばれる微生物によるもので、特効薬がなく治りにくいのが特徴。
日本眼感染症学会などがまとめた全国調査の中間報告(07年4月~08年8月)では、コンタクトレンズ使用が原因と考えられる角膜感染症で入院した患者は233人(平均年齢28歳)。水回りなどに存在する細菌・緑膿菌やアカントアメーバが、角膜の病巣部のほか、レンズケースからも多く見つかった。
コンタクトレンズの主流はハードレンズからソフトレンズに移り、利用者は約7割を占める。ハードレンズは目にトラブルがあると痛みを感じるが、ソフトレンズは角膜と密着しているため、まぶたの刺激を和らげ痛みを抑える効果があり、病気に気付きにくい。また、利用者は低年齢化しており、10代や20代のトラブルも増えている。
コンタクトレンズは直接目に触れるため、医師の処方が必要な高度管理医療機器。角膜を覆うため、レンズの汚れや酸素不足で、角膜に傷がつきやすくなる。
コンタクトレンズによる目の病気は、角膜の表面に小さな傷がつく点状表層角膜症、深くまで傷が達する角膜浸潤や角膜潰瘍、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツができる巨大乳頭結膜炎などがある。
近年問題になっているのが、細菌やカビなどによる角膜感染症。目の痛みや充血などを起こし、失明する恐れもある。中でも増えているのが、他の細菌を餌にして増殖するアカントアメーバと呼ばれる微生物によるもので、特効薬がなく治りにくいのが特徴。
日本眼感染症学会などがまとめた全国調査の中間報告(07年4月~08年8月)では、コンタクトレンズ使用が原因と考えられる角膜感染症で入院した患者は233人(平均年齢28歳)。水回りなどに存在する細菌・緑膿菌やアカントアメーバが、角膜の病巣部のほか、レンズケースからも多く見つかった。
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