2010年12月13日月曜日

インフルエンザ今年の傾向

インフルエンザが流行の兆しを見せている。国立感染症研究所が全国約5000医療機関を対象にした調査では、5週連続で患者数が増加。
北海道と宮崎県は流行入りの目安となる1医療機関当たりの患者数1人を超えた。今シーズン、流行はどうなるのか。
新型インフルエンザが流行した昨シーズンは、2000万人以上出た患者のほとんどが新型によるものだった。今シーズンは今のところ、季節性のA香港型が目立っている。最近5週間では検出ウイルスの約7割を占め、南半球でもA香港型の流行が見られた。
A香港型は乳幼児に脳症や脳炎を、高齢者には肺炎を起こすなど、季節性の中でも大きな被害が出やすいため、季節性だからと言ってあなどってはいけない。
11月には秋田県北秋田市の病院で集団感染があり、入院患者8人が死亡した。A香港型が流行した1999年には、高齢者を中心に3万2000人が国内で死亡したと推定された。過去3シーズンは大きな流行がなかったので国民の免疫が低下している可能性もある。
では、新型はどうなるのだろうか。昨シーズン、新型に感染して亡くなったのは約200人。季節性では毎シーズン、数千人~数万人が死ぬのに比べて格段に少なかった。だが、日本で新型の死者が少なかったのは早期診断・治療が徹底されたためだ。海外では青壮年層の死亡も目立っており、油断すると、昨シーズン以上の被害が出る恐れがある。
今年は流行の立ち上がりが例年より早め。ワクチンの効果が出るのは接種して3~4週間後なので、今すぐにでもワクチンを接種してほしい。
ワクチンは昨シーズン、新型用と季節性用をそれぞれ接種する必要があった。今シーズンは新型と、季節性のA香港型、B型用の3種を混合したワクチンが用意され、接種は1回(13歳未満は2回)で済む。
治療薬もタミフル、リレンザに、1回投与で効果が出る点滴薬「ラピアクタ」や吸入薬「イナビル」が加わった。日本感染症学会は、できるだけ早く治療を受けることを勧める。予防には手洗いの励行なども有効だ。

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