2011年3月5日土曜日

小児用肺炎球菌ワクチン

兵庫県西宮市の診療所で小児用肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を受けた女児(1)が、翌日に死亡した。同県宝塚市でも男児(2)が接種翌日に死亡している。いずれも製造番号が同じで、厚生労働省は死亡と接種との因果関係について、調査を開始した。
西宮市によると、女児は3月1日、診療所で肺炎球菌と三種混合の両ワクチンの接種を受け、同日深夜に高熱を出した。翌2日朝、診療所を受診し、いったん帰宅。しかし、午後になって無呼吸状態となり、搬送先の病院で死亡した。
女児は肺炎球菌ワクチンは初めて、三種混合ワクチンは4回目の接種だった。基礎疾患はなかったという。
厚労省によると、2児が接種した肺炎球菌ワクチンは、2010年7月に海外で製造されたという。
肺炎球菌ワクチンは大人用は従来、使われていたが、小児用は2009年に厚生労働省が承認、10年2月に発売された。細菌性髄膜炎の予防に効果があるとされ、小児用の接種費用を助成する自治体が増えている。今年1月末までに、215万回分のワクチンが流通し、厚労省の推定で、110万人が接種済みという。

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