2010年12月9日木曜日

バイリンガルで認知機能維持

2カ国語を話すバイリンガルであることが認知機能の維持と関係すると、カナダの研究グループが発表した。
社会的、精神的、身体的に活動性の高い高齢者は認知症の発症に対してある程度、保護されていることを示唆する疫学的エビデンスがある。同グループは、認知機能維持におけるバイリンガルの影響を検討した。
対象は、ほぼ確実にアルツハイマー病と診断された211例。認知機能障害の発症年齢の記録と、職歴および学歴、言語歴に関する情報を集めた。102例がバイリンガル、109例がモノリンガルであった。
その結果、モノリンガルの患者と比べバイリンガルの患者はADの診断が4.3年遅く、症状の発症が5.1年遅かった。この関係に学歴、職歴、移民などの影響はなく、男女差もなかった。

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