2014年7月4日金曜日

冷房対策

これからのシーズン、通勤電車の中は、冷房が入るようになります。梅雨時の湿気対策と、暑さ対策のためです。家を出るときは薄着ですが、電車や会社では、冷房対策が必要になり、上着を持ち歩く人もいるでしょう。周りの環境に合わせて、洋服で体調管理をすることが重要になってきます。
登山をされる方は、気候の変化にうまく対応するために、服装を工夫する方法をよくご存じだと思います。都会で仕事をするサラリーマンやOLも、同じような工夫が求められています。
漢方医学では、病気を治すために、単に薬を服用することだけではなく、服装や食事、生活上の注意点まで指導します。例えば、風邪の場合は、発熱で体がほてっていても厚着をしていただき、汗が出てきたら、下着を何度も取り換えて、汗で体が冷えるのを予防します。冷たい飲み物を飲まないように、また手を洗うときも冷たい水は使わないように指導します。
これからの季節、冷房対策としては、首回りを冷やさないように心がけることです。首回りに冷たい空気が当たると、ゾクゾクと寒気がして体調を崩しやすくなります。のど風邪を引いてしまう方もいるでしょう。暑い時期ですが、ストールやマフラーなどを活用すると良いと思います。

足もと、お腹も冷やさないように
職場では、机の位置によって足もとが冷える場合があります。「頭寒足熱」のごとく、足もとを冷やすのは健康には良くありません。下半身を冷やすと、お腹の調子が悪くなり、トイレも近くなります。こんな場合は、レッグウォーマーや膝掛けなどを使用しましょう。
暑い中の外出から家に帰った時、どうしても、冷たい飲み物を一気にお腹の中へ入れてしまいます。しかし、体の中から、冷えないようにすることも大切です。食事のときも同様に、食べる順番を工夫しましょう。最初に、お腹に入れる食べ物や飲み物は、かならず温かいものにして、お腹の中を冷やさないようにします。一度、冷えてしまった消化管を温めるためには、たくさんのエネルギーが必要になります。お腹の中を冷やすことは、夏場に体調を崩す一因になります。
人は皆、環境に大きく左右されます。環境によって体調を崩したり、気分が落ち込んだります。しかし、人は自分の力で、環境をうまくコントロールすることもできます。服装や食事の取り方など、簡単な方法で、季節に振り回されるのではなく、季節を楽しむことができるようになります。ぜひ、日本の四季を楽しんで、健康で元気な毎日をお過ごしくださいますように。


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