2014年7月9日水曜日

ペットによる睡眠障害

側にいてくれると,ぐっすり眠れるような気がするが,意外とそうでもないらしい。
ある要因で夜の安眠を妨げられる人が増えているようだ。
その要因とは犬や猫,鳥などのペット。
あるクリニックの2002年の調査では睡眠センター来院者のうち,ペットを飼っていて夜間ペットに不都合な思いをさせられていた割合は1%に過ぎなかった。しかし,2013年の812月に110人の患者を対象に行った調査では,その割合は10%に増加していた。
不眠を訴える患者のほとんどは,ペットが自分の睡眠を耐え難いほど妨げているとまでは考えていないようだが,時にいらだちを感じる人が増えていることが分かった。また,患者が感じるいらだちの程度は,家族の人数と飼育するペットの数の多さに関連していた。
ペットのぬくもりを近くに感じながら安らかに眠っている飼い主も多いだろうが,ペットが原因で睡眠を妨げられている人が増えていることが分かった。
なお,調査からは睡眠中のいらだちは,ペットの「いびき」「クンクンとぐずる」「うろうろ歩き回る」といった行動と関連していたことも明らかにされている。ある男性は毎朝6時きっかりに大声で鳴くオウムを飼っていたとの例も紹介されている。
今回の調査結果を踏まえ、睡眠専門医は,夜間にいらだちで眠りが妨げられるといった睡眠上の問題を訴える患者には,ペットのことを尋ねた上で,睡眠の改善に関する支援を行うべきである。


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