2010年10月16日土曜日

網膜培養

光を感知する機能を保ったまま目の網膜を組織ごと培養することに、自然科学研究機構生理学研究所の研究グループがマウス実験で成功した。網膜疾患治療薬の研究などへ活用が期待できるという。
生体から取り出した網膜などの神経組織はこれまで、組織ごと培養することができなかった。細胞ごとにばらばらにすると培養できたが、光を感知する機能が失われてしまっていた。
研究グループは、通常は菌を増やす際に使う機械で培養皿を揺らし続ける方法で今回の網膜を培養。網膜は4日間健康な状態を維持したという。
光の感知が難しくなることから起きる網膜疾患の治療に向け、光を電気信号に変換できる遺伝子を、培養した網膜内に入れることにも成功した。

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