2010年9月11日土曜日

コンタクトレンズ(2)

角膜感染症が増えている背景の一つに、ケア用品の進歩や多様化がある。ソフトレンズはかつては煮沸消毒が中心だったが、近年は洗浄、すすぎ、消毒、保存が1本でできる消毒剤が主流になっている。その為、ケア方法が簡便になることで、誤ったケアをする人が増えている。量販店には専門医がいるとは限らず、説明不足も問題となる。
消毒剤の効果には限界があり、どのレンズでも毎日のこすり洗いが重要。感染の温床になるレンズケースも毎回よく洗って乾かし、3カ月に1度の交換が必要。漬けおきタイプの洗浄液でも、こすり洗いを併用しないと蓄積した汚れや化粧品の汚れは落ちない。
全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。
ケアの仕方を誤解している人も少なくない。定期検査に来ないと、正しいケア方法を知る機会も減ってしまうため、3カ月に1度の定期検査を心がけたい。また、レンズケアに自信のない人には、1日使い捨てのレンズを薦める。

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