2010年9月6日月曜日

友好的なウイルス

人は、腸管下部にその人独自の友好的なウイルス(friendly viruses)と呼べる集合体を有することが、新しい研究によって示された。
米ワシントン大学医学部ゲノム科学・システム生物学センターは、女性の一卵性双生児とその母親を対象とした研究で、一卵性双生児であっても腸管下部にそれぞれ異なるウイルスの“指紋fingerprint”があることを発見した。また、ウイルスの80%以上はこれまで発見されていなかった新しいものであった。
研究によれば、これらの友好的なウイルスは、自身では消化できない特定の食事の成分の消化を助けるなど多くの便益をもたらす腸内細菌の活動に影響を及ぼすと考えられた。さらに、ウイルスは疾患に立ち向かったり、治療後の回復に関与しており、消化管内の微生物叢の全体的な健康の指標として機能する可能性もあるという。

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