2010年9月23日木曜日

コーヒーでがん予防

ユタ大学の研究で、コーヒーの飲用が頭頸部がんの予防につながる可能性があることがわかった。
がんリスクに対するコーヒーの効果については、一貫したデータが得られていないが、今回、ユタ大学が集めた9件の研究結果を分析した結果、コーヒーを1日4杯以上飲む人(常飲者)は、コーヒーを飲まない人に比べ、口腔がんと咽頭がんリスクが39%低いことが明らかになった。
一般に、コーヒーを飲む人は多い。また、頭頸部がんは発生率が比較的高く生存率が低いため、今回の研究結果は公衆衛生上大きな意義を持つ。
昨年12月、ハーバード大学の研究では、コーヒーの消費と致死的な進行性前立腺がんリスクが逆相関することがわかった。コーヒー消費量が最も多い男性では全く飲まない男性と比べ、進行性前立腺がんリスクが60%低かった。
また、インペリアルカレッジの別の研究では、コーヒーと神経膠腫(脳腫瘍)リスクの低下が相関することがわかった。この研究報告では、1日に5杯以上のコーヒーまたは紅茶を飲む人でがんリスクが低下した。
今回の研究では、リスク低下は口腔がんや咽頭がんに関して示されたが喉頭がんでは示されていない。このことは、コーヒーの効果には特異性があることを示唆している。今後、頭頸部がんとコーヒーの関連についてさらに研究を重ねる必要があるだろう。

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