2010年9月8日水曜日

内臓脂肪と脳容積

ボストン大学神経学科の研究で、腹部の脂肪と脳の総容積低下との間に有意な関連性があることがわかった。
中年では、肥満は認知症とアルツハイマー病のリスクを高めているようだが、皮下脂肪と内臓脂肪のほうが体重よりもリスクを反映しているようである。
今回の研究では、700例超を対象に脳MRIと、皮下脂肪および内臓脂肪を定量化するための腹部CT検査を行った。
その結果、腹囲や皮下脂肪組織、内臓脂肪組織が多い程、脳の総容積は低下していた。さらに今回のデータでは、内臓脂肪が脳の総容積と最も強く関連していた。
今回の研究により、肥満と認知症の関連の根底にある機序の理解が進み、新たな予防法につながるかもしれない。

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