2010年7月16日金曜日

母乳

出産直後に自分の母乳だけで赤ちゃんを育てる母親が宮城県内は約65%に上り、上昇傾向にあることが、NPO法人「みやぎ母乳育児をすすめる会」の調査で分かった。全国的にも高い割合という。母乳で育てることにより、赤ちゃんの免疫が高まり、母子が精神的に安定する。子供が将来、生活習慣病になる危険性が低いことも知られている。近年は、出産直後から母親と乳児を同室にして、いつでも母乳を与えられるようにする施設が増えている。調査は、医師、助産師らで作る同会が昨年11、12月、産科、小児科を持つ延べ190施設にアンケート調査し、同49施設から回答があった。それによると、出産直後に母乳だけで乳児を育てる「完全母乳」の母親は、1999人のうち1296人と、64・8%を占めた。2005年の前回調査に比べ、4・1ポイント上昇した。母乳と人工ミルクを併用する母親も含めると、1983人(99・2%)と、ほとんどを占めた。ミルクだけとの回答は0・8%にとどまった。1歳健診時でも、完全母乳の母親は、回答した117人のうち65人と、55・6%に上り、前回の28・9%を大きく上回った。単純比較できる全国的なデータはないが、厚生労働省の2005年度の調査では、産後1か月時の完全母乳率は全国平均が42・4%だった。医学的には早期に離乳する必要はなく、自然に卒乳するのを待てばいい。(読売新聞)

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