2010年7月30日金曜日

ハチ刺症

命にかかわることがある虫刺されがハチ。気分が悪い、息苦しい、体から力が抜けるなどの症状がある場合はすぐに救急車を呼ぶべきである。全身症状がなくても、複数個所を刺されたら早急に救急外来を受診しなければならない。ハチに刺されると有毒物質で痛みや皮膚の赤みが生じ、だんだん膨らみが増す。初めての場合は痛みだけで済むが、2回目以降では、刺された直後よりも2、3日後に症状が最も強くなり、1週間前後で治まることが多い。刺されたら、アウトドア専門店などで販売されている毒吸引器で吸い出し、患部をきれいな水で洗う。アンモニア水や尿にハチ毒を中和する効果はなく、患部にかけてはいけない。口内の粘膜や傷から毒が入り込む危険もあり、口で吸い出すことも避けたい。最も心配なのは、血圧低下や呼吸停止などの急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」。刺されて7分で死亡したケースもある。初めて刺されたときでも、一度に数十匹に刺されると何日も体内にハチ毒が残り、数日後にショックを起こすこともあるので注意が必要。

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