2010年7月25日日曜日

人口動態

女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す2009年の合計特殊出生率が、08年と同じ1・37だったことが、厚生労働省の人口動態統計で分かった。06年以降続いていた上昇傾向が4年ぶりにストップ。赤ちゃんの出生数も減少し、出生数から死亡数を引いた人口の自然増減数はマイナス7万1895人で、過去最多の自然減になった。厚労省によると、出生率は05年に過去最低の1・26を記録したが、30代の出産が増えるなどしたため上昇が続いていた。09年は15~49歳の女性人口が約2653万1千人と08年に比べ約22万6千人減少。厚労省は「母親となるこの層の減少自体が出生率の横ばいにつながった」とみている。年齢別では、10~20代はいずれも08年より下降したが、30代以上は上昇。最も高かったのは30~34歳。都道府県別では沖縄が最高の1・79、次いで宮崎1・61、熊本1・58、鹿児島1・56。最低は東京の1・12で、次いで北海道1・19、京都1・20の順。国内で生まれた日本人の赤ちゃんは107万25人で、08年より2万1131人減少した。死亡数は487人減の114万1920人で、戦後の統計が残っている1947年以降では08年に次ぐ多さ。死因で最も多かったのはがんの34万3954人で29年連続首位。次いで心疾患18万602人、脳血管疾患12万2274人。自殺は3万649人で前年より420人増えた。結婚したカップルは70万7824組で1万8282組減。一方、離婚は2272組増の25万3408組だった。

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